【黒ノ十三】雨に泣いている

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概要

雨に泣いているとは黒ノ十三に収録されている小説。脚本は早見裕司。
ホラーというよりも悲しい話。

あらすじ

白い生物

雨の中、二年前に知り合った真由子に会う主人公。真由子は傘を渡して歩く。主人公の部屋に行きたいと話す。
路地裏を盗った時、何かを踏みつけた。液体のような物で生きている。
二人はどうするか悩み主人公が手をつかもうとしたが、真由子は止にかかった。しかし、主人公は拾うことにした。その時、どこからか視線を感じた。
美味しそうに見えたが、白い生物を食べるのをやめた。スーパーから買い物にすることにした。
戻ってくると真由子の様子がおかしい。
真由子は主人公から離れたくない、食べることができずにいた。
それから雨が晴れて主人公は生物を飼うことにした。しかし、真由子との連絡が取れない。それどころか一週間も何者かが侵入する事が起きた。

地下へ

黒い男が訪ねてきた。それは白い生物を返してほしいと頼んできた。主人公は愛着があって返せないが、男は返せなかったら死ぬことになり返してほしい理由を聞けば主人公が不幸になることを伝えた。
黒い男は主人公にある場所へ連れて行かせた。
白い生物を発見した高い塀の所に行かせて木戸へ入り地下へと向かった。
百年以上も作られた地下の水路に案内された。
途中で何かを食っている人間や骨を見つけたが、男から声を出さないほうがいいと警告された。
老人と会い老人に白い生物を渡し主人公はわけを聞く。

登場人物

主人公

主人公。アパートの2階建てに住む。

真由子

2年前知り合って仲のいい恋人。

謎の生物

白い生物。四肢や顔が無く白い塊。

黒い男

白い生物を回収しに来た男。
人間ではないらしい。

長老

地下の支配者で黒い男の上司。地上の人間を地下に入らせたくなかった。

地下の人間

何かを食っている人々。

結末

龍肉

白い生物とは龍肉という生物で雨と一緒に振ってくる存在。
減ることが無く水気を吸って成長するため減らない。
老人と男は地上の生活を嫌いこの場所へ逃れた者達でネズミなどを食べていた。龍肉を食べたことで争いが発展しついには龍肉以外の物を食べようとしても餓死する体になってしまった。
しかし、減らないのならわければいいと主人公は意見した。
老人は「最初に龍肉を食べた人間のものとなる」と返した。そう、龍肉を食べて真由子は地下に連れて行かれた。
龍肉を食べてそれ以外の物が食べれなくなった(老人が言うには体質が早い方らしい)。
真由子はもう地上の人間と違い龍肉しか食えない。
主人公は龍肉を見せると真由子は猛烈に龍肉を奪い龍肉を食らった。それを見た主人公は後ずさりをして真由子は悲しくなり別れることにした。
主人公は黒い男とともに地上へ出たが、黒い男は龍肉に寿命がありいずれ無くなることを話した。そして、人間を喰らい始めると言う。仲間が殺されないよう飢えで苦しんでいる仲間を殺害するしかない。

帰宅後

部屋に帰りぼんやりと雨の一日をすごした。次の日は晴れてあの木戸へ行くと無くなっていた。
雨の夜になると部屋のカーテンを開けておく。窓の中に白い顔がぼんやり浮かび上がっている。真由子が来ている。
真由子が泣いている。主人公も泣いた。
しかし、泣く理由はある。自分が人間であることを確認するため。