【黒ノ十三】節制

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概要

節制とは黒ノ十三に収録されている小説。脚本は中村育広。
ギャグに見えてオチが怖い。
元々、黒ノ十三はタロットカードをモチーフにした話にしようとしたが変更した。節制はその名残。

あらすじ

カップラーメン生活1日目

大学生の洋一は家計簿を見て食費が先月で6万円を越え、今月は7万5000円(仕送り10万円の内、家賃は2万5000円)。
外食は週二回のサークルの例会日だけで減らない。それ以外は友人と飲みに行くが下宿で自炊。朝食は抜きで昼は学食。ビールは2日に一本。
レシートを探してもそれらしいものがない。
冷蔵庫の卵を確認すると1日に6個食べて30日で換算して106個食べる。
その時、急に胃が痛くなった。どうやら無意識に食べる癖があるらしい。手鏡を見て健康そうな顔がだんだん不健康な顔になってきた。
何か手が無いのかとテレビをつけてニュースを見ると地震が起きて被災者たちは一週間カップラーメンだけで生活しているのを見た。洋一は被災者たちの方が健康そうに見えて晴れ晴れしくなり元気になった。
とりあえず1ヶ月カップラーメンで生活し食費は2万円台で住むだろうと思い込んだ。

2日目

翌日、栄養士の資格を持つ女子学生と会いカップラーメンだけの生活や謎の食費について話す。しかし、洋一の様子を聞きあきれて去った。カップラーメンの生活について聞けれなかった。
冷蔵庫の食べ物を食べ尽し次の日にカップラーメン生活が始まる。

3日目

例会が終わりカップラーメンを買いに行く。野菜、豚骨、コーンの3つ買い合計462円。
豚骨ラーメンを食べて夕食をしのいだ。

4日目

朝食にコーンラーメンを食べようとしたらコーンフレークを思い出し300円もしなかったと考える。秋になる前は食っていたが牛乳が冷たくなり食わなくなった。
朝食を抜きにして行くことにした。
学食も菓子パンにおさえて夕食はコーンラーメンにした。

半月経過後

洋一はカップラーメン生活でしのいだ。ひさしぶりに栄養士の資格を持つ女子学生と会いカップラーメン生活について語ると「栄養が偏る」ことを注意された。
洋一は気にせず生活した。

一ヶ月経過後

ある日、鏡に映った自分がやせたように見えた。もう1度見ると普通に見える。
友人からも痩せていると心配された。
食生活が乱れ部屋も荒れてしまった。食費を計算したら6万9千円と数がおかしい。
女子学生とカップラーメンの栄養ついて話すも心配された。部屋を見ると黒い小さい物体が動き回り財布の中に入った。
サークルに行かず精神的にも困窮し黒い物体に物を投げたりした。

消滅

日に日に筋肉がやせ細り標本とも言える存在となった。さらには体が消えかかる。腕が消えてついには目だけが残り透明人間となった。
通常通り生活したりマッチの箱に入って寝たりした。
洋一はあることを考え始めた……。

人物

洋一

大学生だが食費に悩まされた。

女子学生

栄養士の資格を持つ。洋一の食費に驚き普通の大食いなら安い店ですますと語る。

黒い物体

洋一の部屋にすみつく小さい物体。財布に入る謎の生物。入ると金が減る。
手応えはあるらしい。

結末

同志との遭遇

今の洋一はあの黒い影と同じ存在である。だとすればあの黒い影も同じことをしている。
気がつけば食欲が復活している。
冷蔵庫を見た。腐った食べ物が多くあり食べようとしたがやめた。自分はまだ死んでいないしまだ生きていると考える。
外を歩いていると財布が空中に浮いて飛んでいた。
財布を持っているそれに洋一が話しかけた。それは驚き洋一はどう話していいのかわからなかった。が、それから話しかけた。

和美

それは洋一から食料や金を盗んだ黒い物体その人だった。本名は「和美」。
和美は洋一と同じく食費に悩み倹約を始めた結果にこの姿となった。肉体は消滅したが親からの仕送りは無くなり生活が難しくなり他人の食料をあさる生活が続いた。
スーパーでも洋一の財布を利用して食料を得ていた。そう、食費の原因は和美であった。
和美は今も食べるため犠牲者を作っている。他の男達を狙ったが洋一のような男を見つけるのが難しかった。しかし、いて今はそいつにとりついている。
それに洋一は驚き寒気が走った。

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