【黒ノ十三】彼女の図書館

目次

概要

運命の扉とは黒ノ十三に収録されている小説。脚本は火鳥一人。
主人公は3人の男の子供時代と大人時代が交差する。
黒ノ十三唯一の長編作品。

あらすじ

序章

邪心持つ者、扉開けるべからず。開けたら運命の中に入る。

子供時代

I章

3人の少年が少女からペンダントを奪い開けようと必死になっていた。少女の「返せ」の声が聞こえないほど。

II章

少女が体当たりをして取り返そうとしたがポマードがキレて返さなかった。ジャイアンツ帽は返した方がいいと言うもポマードがキレて引っ込む。タイガース帽の少年は開け方をを教えてくれたら返すと言い始めた。

III章

しかし、少女は教えなかった。ペンダントを邪心ある者が開けると運命に封じ込められるということを話す。
しかし、3人は信じなかった。

IV章

3人は返さずにいた。が、ふとしたことで歩道橋の手すりに乗りタイガース帽と少女が取ろうとした。が、ペンダントは地面に落下して扉が開いた。

V章

ペンダントを拾おうと少女が車道に出た。が、車にはねられた。

VI章

少女がはねられ車に運ばれた。少年たちは階段を降りようとしたが車はもういなかった。
他の二人が唖然とした中、タイガース帽が地面に「EW」と刻まれた金属片を発見した。

VII章

3人は雨の中、公園で反省していた。自分たちの行いを責めていた。

VIII章

どうするのか悩んでいたが、タイガース帽が帰ることを考え二人は賛同し帰ることにした。

IX章

タイガース帽の所に電話が鳴り響く。タイガース帽は母親に電話に出ろと言われて最初は出ようとしなかったがしかたなく出た。

X章

ポマードの電話で少女がひかれた事件はニュースになっていなかった。何か様子がおかしいと思い学校で会うことにした。
次にジャイアンツ帽がタイガース帽へ電話してきた。

XI章

一睡もできず学校へ来た3人。しかし、少女は来なかった。

XII章

出席を取っていたら少女の席は病気で休みということになった。しかし、なぜそうなった?

XIII章

3人は何が起きたのかわからなかった。何も言わないことにした。

XIV章

二時間目の授業でジャイアンツ帽が事件に何が起きていたのか話す。

XV章

3人は教頭に連れて行かれ校長室に連れて行かれた。そこには少女の両親と警察の3人がいた。

XVI章

ポマードが言おうとしたその時、少女の父親が本当のことを家とキレた。
校長がなんとか説得し父親を追い出し、母親は泣いていた。

XVII章

タイガース帽はEWをどうするのか考えていた。二人が説明しろと責任を押し付けた。その時、後ろから声がした。

XVIII章

少女のお母さんが声をかけたのだ。少年たちは話そうにも黙ることにした。母親は去りなにかあるのなら教えてほしいと言った。
娘の令美のために。

XIX章

あのメロディが流れた。タイガース帽はそれにつられて行く。

大人時代

一章

3人の男が車を動かして移動していた。時間を合わせて何かをしている。

二章

東西銀行千里山支店に銀行強盗をしてダイコク面、エビス面が侵入する。金を奪い逃げるが、その時……。

三章

白髪交じりの男がエビス面の銃を奪おうとした。しかし、発砲し白髪交じりの男は死亡し仮面をつけた男たちは去った。

四章

一億五千万円を強奪して逃走する3人。ここで名前が明かされた。理一、菊雄、野助。
理一は男を撃ったため冷静さをなんとか取り戻すが、菊雄は銀行強盗成功で余裕がありすぎて札束を野助に落ち着けた。その時だった。

五章

野助が少女をひいてしまった。理一が車から出て少女はまだ意識があり生きていた。
理一は病院へ運ぶことにした。
ここで、理一は他の二人よりあることを思い出した……。

六章

少女を看病する理一、あせる菊雄。ラジオに東西銀行千里山支店で一億五千万円が盗まれた銀行強盗のニュースと支店長の甲幸二が亡くなったことが流れていた。
どう逃げるのか考えていた時、理一と菊雄はもめた。少女は殺さないとしてどうするのかとしていたが、理一は下水道工事現場を発見しそこへ逃げることにした。
その時、少女が目覚めた。

七章

野助が少女の生死について菊雄ともめて争っていた。が、後続車からクラクションが鳴り車を動かした。
検問が見えて路地に入り車を降りて下水道へ逃げていった。

八章

下水道へ出たがどこのマンホールも固く閉ざされていた。こうなったら下水処理場へ行くことにした。

九章

金と少女を背中に持って動く野助は動きづらかった。しかし、それでも優しさを捨てなかった。
少女は自分の名前を言わなかったが、名札があると理一は指摘して名前は「甲香織」とわかった。
少女から銀行強盗のことを質問される。しかし、少女はなぜか3人よりも冷静で悲観していた。

十章

下水道を歩いているとなんとドブネズミを発見した。それも群れだ。
敵意はなく前へ進もうとした。が、菊雄は面白がって鉄パイプを蹴りドブネズミたちを驚かそうとした。

十一章

十数時間も歩き回り何も出なかった。菊雄が叫び出し暴れまわった。が、ドブネズミを攻撃しドブネズミたちが反撃した。
理一はボストンバックを開いて札束を燃やして炎を出しネズミを追い払った。

十二章

4人は助かった。この時、少女は汚水に手をいれて何かを握った。
後方から大勢のネズミの声が聞こえてきた。少女は3人を奮い立たせようと叫んだ。
野助、札束を松明代わりにした理一、理一に無理矢理起こされた菊雄の順に立ち上がった。野助は少女を背負って先に行った。皆、少女に先導されていく。

十三章

ドブネズミの声が無くなり安心した。が、少女は血だらけで野助の首筋が何者かに食いちぎられて死んでいた。
野助が死んだことに菊雄が涙して少女が殺した以外にありえないとにらみ殺すとしたが理一に止められた。

十四章

金は無駄になり野助が死亡。理一は少女がいるから大丈夫と考えた。
しかし、菊雄は子供の時代の記憶が蘇りそれが口から出て発狂していた。声も届かずバッグを両腕に抱きかかえて逃走。
入り口が見えて上がろうとした。その時、少女がうたい始めて菊雄が再び発狂し少女を殺そうとした。
野助を殺したのが少女と本気で思い込み少女の所に行こうとしたが理一に止められた。しかし、理一の銃を奪いどかそうとする。その時、水の流れる音が強くなっていた。
そう、ネズミたちが逃げていたのは炎ではない。水が強くなったからだ。

十五章

水がおさまり目が覚めた理一。ライターをつけようとしたがつかなかった。
菊雄を探そうとして叫んだが菊雄の声は聞こえなかった。

十六章

理一は菊雄を探していた時だった。水にネズミの死骸を発見する。疲れて座った時だった。
何かがふれた。それは菊雄の死体だった。

十七章

理一は菊雄を運んでいた。少女は歌を歌っていた。生きているようだ。
その時、自分の手を見たら血が絡みついていた。よく見ると菊雄の首にえぐられたあとがあった。
銃が無く少女がやったと考えた。

十八章

光が見えた。が、懐中電灯を持って右手に銃を持った少女が……。ボストンバックを持ってイルのを気づいて。
少女……香織は理一を殺そうとしているのだ。

十九章

香織は父親から貰ったペンダントを見せた。そう、3人が父親を殺したのは知っていたのだ。その敵討のために来たのであった。
野助はネズミに追われている最中に首筋を噛み切った。菊雄は気絶していたので首筋を噛み切った。
理一は香織が二人を殺したことに慌てた。理一と香織はおたがいに「野助と菊雄、金」、「父、家」と返せと言った。
その時、理一に令美の姿が映った。香織が令美に……。瞬間、銃が発砲されたものの頬をかすめて正気に戻る。
が、濁流が聞こえてきてそれどころではなくなった。香織は銃を撃とうとしたが、充満したガスに引火して爆発した。

登場人物

令美

少年たちにペンダントを取られた少女。ペンダントが車道に落ちて取りに行こうとしたが車にはねられ車に乗せられ行方不明となった。
ペンダントは甲幸二の所に渡った。

3人の男たち

理一

エビス面の男。「リイちゃん」と呼ばれている。少年時代はタイガース帽を被っていた。
メンバーの中で知的。罪悪感があり甲幸二を撃った時は平静を保てなかった。
菊雄のストッパーでメンバーのリーダー格。
この中で物語の核心を一番理解していた。

菊雄

ダイコク面を被っていた男。少年時代はポマードを着ていた。
メンバーで一番気性が荒い。野助に強く当たっているがいい子ぶっていることに関して嫉妬している。

野助(やすけ)

あだ名が「ノン(最初の「野」からとっている)」の男。少年時代はジャイアンツ帽を被っていた。
気弱で菊雄に怒られて悩まされている。
雑用係で車の運転、金と少女の運搬を任された。

甲幸二

東西銀行千里山支店の支店長。理一につかみみかかるが撃たれて死亡する。

甲香織

3人がひいた甲幸二の娘。名前は言わなかったが名札があったので知った。
過去に何かあったらしく苦しんでいた。
3人に接触したのは敵討のためである。

ペンダント

「邪心にある者が開けると運命に閉じ込められる」といういわくつきのペンダント。
普段は固く閉ざされている。
中は5人の豆粒人形仲良く輪になり手を繋いで踊り、3体の音楽隊が音を鳴らす。
メロディーは流れるもリピートされる。5体の人形の踊りはドクロを描いている。
令美から甲幸二の手に渡った。

結末

最終章

少年理一と走っていた二人の友人。しかし、理一が突然消えて闇の中にいた。下水道の中である。
理一はどこにいるのかわからなかったが、マンホールの蓋を開いた菊雄と野助が顔を出していた。しかし、闇に何かがいるのを気づいて逃げ出す。タイガース帽を置き忘れるほど。
大人理一はガス爆発で体が焼かれもはや原型を保っていなかった。
少年理一は上にあがろうとした。が、大人理一は少年の野助、菊雄の声が自分を読んでいると勘違いして動いた。
大人理一も上にあがろうとして少年理一の足を掴んだ。
二人は目があった。令美を失わせて「汚れはじめた幼き自分」、銀行強盗をして二人の友人をしなせた「汚れちまった自分の未来」。
少年理一は大人理一を強く蹴り飛ばし闇へと返した。そして、野助と菊雄に蓋を閉じるよう強く言って閉じさせた。
出ることができなくなったその時だった。大人理一の前にEWが落ちてきた。
そう、あの時、令美をひいたのは甲幸二だった。
そして、令美が見えた。令美は大人理一の前でにっこり笑いドクロとなった。令美も闇の中にいたのだ。
ペンダントが開きメロディが流れていた。理一の目が閉じると同時にペンダントも閉じられた。
しかし、3人の少年たちは知らない。あれが、自分たちの運命だと。

【黒ノ十三】ラミア

概要

ラミアとは黒ノ十三に収録されている小説。脚本は福田正吾。
羽音に続く怖い話。

あらすじ

小学四年生の香穂はなんでも願いが叶うゲーム「ラミア」の存在を知った。周囲の声を聞いてラミアの情報を聞き動くことにした。
母親を治すため行こうとしたが島村先生が算数の成績が悪かったので声をかけようとしたが香穂は母へ会いに行くため病院に行く用事ができたと話し後にした。
ゲームセンターへ行きラミアを起動させて母親を治す願いを入力した。一通り終えて願い事を終わらせるが、不安は残る。本当に叶うのかと。
祈ってみたらラミアは確かに笑っていた。その時、店員が声をかけてラミアから紙が出てきたのを発見した。紙を渡されてこう書かれていた。

「ねがいはかなった」

香穂は病院にいる母の元へ向かった。母は回復し退院したと看護婦から聞いて家に帰った。
家に行くと明かりがあり家に入る。が、台所に包丁を刺された母が倒れていた。部屋は物色されており強盗が入ったのだ。
テーブルにケーキが置いてあった。香穂のためのケーキだ。
香穂は母を生き返らせるためラミアに向かった。ラミアに母を生き返らせるため願いを叶えた。店員はどうもラミアの調子がおかしいと感じていた。
香穂は家に帰るが……。

登場人物

香穂

四年生に上がった直後、母が病院に入院した。
ゲームセンターに言ったこともなくラミアのことも始めて知った。
算数の点数が悪く島村に狙われていた。

マサヤと付き合った女子

クラスのアイドルであるマサヤと付き合っている女子。ラミヤを使って願いが叶った。

島村

香穂のクラスの担当の教師。

ゲームセンターの店員

ゲームセンターの店員。ラミアの調子がおかしくアドバイスではなく「ねがいをかなえた」としかこないので今日中に撤去しようとしていた。

ラミア

ゲームセンターに置かれているゲーム。
願い事を押したらアドバイスが来る。
願い事を打つのは15文字以内でひらがな。そのため、限られている。
ラミアに「ラミアさまラミアさまラミアさま」とお祈りしないといけない秘密がある。それをしなければ失敗するらしい。
本来ならアドバイスが返ってくるのに香穂はなぜか「ねがいはかなった」としか返ってこなかった。店員は異常が起きたと見ている。

結末

家にいたのは確かに母だ。しかし、体がボロボロの母だった。ろれつがまわらずろくにしゃべれない。こんな姿の母を望んでいない。
まともに喋れず死体のままダイニングのテーブルへ連れて行き誕生日会をひらく。死体は腐ったまま開いた。
腐食が進み香穂は母の手を握った。
店員はラミアを見たら常時笑っており何かがおかしいと思い中古業者に渡すと考えてラミアの電源を切った。
すると、母の体が崩れ落ちて最期に香穂へ言った。

「サヨナラ」と。

なぜ笑った?

作中最大の謎は「なぜラミアが笑った?」こと。ラミアが主人公を笑ったのは主人公の不幸を笑ったのか?
だとすれば恐ろしいな。人の不幸が見たいため願いを叶えて笑うのか。そうとしか思えない。
【黒ノ十三】女嫌い

概要

女嫌いとは黒ノ十三に収録されている小説。脚本は早見裕司。
羽音に続く怖い話。

あらすじ

学生

一軒家の下宿に住む大学生の主人公。
なぜか、台所で寝ていた。布団が台所にあり自室で寝ていた。体を動かそうとしたが動かない。
老婆がなぜか台所にいてブツブツという声が聞こえた。金縛りにあってうごけない。
その時、目が覚めて考える。一ヶ月も同じ夢を見る。
そのせいで寝不足が続く。7月の暑さのせいと思ったが違うと考えた。
大学に行き授業が終わり昼になった時、芝生の上で寝ていると同じクラスの女子学生が来た。調子が悪そうに見えてカツ丼をすすめられたもののカツ丼よりも変な夢で苦しんでいることを話し医者に行くよううながされた。
医者に診てもらい駐車をして一週間分の眠れる薬を出されて検査の結果は都合のいい時間でいいと言われた。
帰ってきた後、缶ビールを飲んでいたら5人の友人たちが家に来た。その仲に女子学生もいた。彼らは家に入りにぎやかとなった。
飲み騒ぎ始めたら酒が切れて買ってくることにした。酒を売っている自販機に行くとディスプレイにうっすら老婆が映っていた。
家に戻り飲み明かしたが覚えておらず暴れて抑え込まれたらしい。彼女だけ家に残り主人公が寝ていた時、みょうな寝言を言っていたので録音した。
録音した音声は老婆の声となっており何が起きているのかわからなかった。
それから、トイレに女の髪が落ちてきたりした。

あらわる

夢にあらわれる老婆が近づいてきて老婆の声と顔が見えてきた。老婆は言った。「思い出したかい?」と。
タバコを買いに行こうとして店員のおばさんに声をかけたら老婆と同じ顔だった。恐ろしくなり逃げてバス停にいる二人の女子学生に声をかけたら二人の顔も老婆だった。空の雲も老婆に見えた。救急車の音が老婆の声になり「思い出したかい?」と聞こえた。
下宿に戻りどうなっているのか混乱した。
三日間家にこもり何が起きているのかわからなくなった。女子学生が来て主人公にこの家について教えた。

登場人物

主人公

老婆が出て金縛りに会う夢を見る大学生。人付き合いが苦手で寮に住んでいたが4人部屋で顔を見合わせたくなかった。
女の子が苦手で近づくだけでも嫌っている。
住む家は大家と共同で一軒家に住む。

大家

女性で50代ぐらい。主人公に一軒家の一室を貸す。

お母さん

大家の母屋で寝たきりの人物。

女子学生

同じクラスの大学生。主人公にかまってくる。面倒見がいい。
主人公が痩せて朝食を抜いたと考えてカツ丼をすすめたが、妙な夢を見ていると言って医者に行けと言った。

医者

内科の医者で男。

老婆

白髪、白肌、トンガリ耳の老婆。人間の風貌ではない。

結末

家の正体

主人公の住んでいる家は学生課をあっせんしていない。どうしてこの家を見つけたのか聞かれると主人公は思い出せなかった。
大家の家に行けばわかると思い上がり大家の家に行く。すると主人公は意思と関係なく体が動き大家の部屋に案内した。
そこには大家の声をした老婆だった。そう、大家の正体は老婆である。
女子学生は主人公を渡さないと阻んだ。が、主人公は何かを思い出し下宿所へ女子学生とともに逃げた。

老婆と主人公の正体

主人公の正体は老婆の撒き餌。老婆の餌となる人間を寄せるため人間の世界に入っていた。
老婆は長く生きて力を得た。しかし、力を持続させるも餌が必要で摂取しないと老いる。だから、主人公を作った。
壁が割れて大量の骨があらわれた。老婆と主人公によって殺された犠牲者たちである。そして、下宿所は老婆の体の一部である。
女子学生は家から逃げようとしたが、役目を思い出した主人公は逃げる女子学生の手を握り割れた壁から出る老婆の口に押した。
翌朝、大家が若返り、家は新築したように綺麗だった。大家は主人公がガールフレンドを作ってくれたらいいなと言った。
主人公は大家を喜ばせるためならそれでいいと考えた。しかし、どういうわけか女嫌いが無くなっていた。
【黒ノ十三】雨に泣いている

概要

雨に泣いているとは黒ノ十三に収録されている小説。脚本は早見裕司。
ホラーというよりも悲しい話。

あらすじ

白い生物

雨の中、二年前に知り合った真由子に会う主人公。真由子は傘を渡して歩く。主人公の部屋に行きたいと話す。
路地裏を盗った時、何かを踏みつけた。液体のような物で生きている。
二人はどうするか悩み主人公が手をつかもうとしたが、真由子は止にかかった。しかし、主人公は拾うことにした。その時、どこからか視線を感じた。
美味しそうに見えたが、白い生物を食べるのをやめた。スーパーから買い物にすることにした。
戻ってくると真由子の様子がおかしい。
真由子は主人公から離れたくない、食べることができずにいた。
それから雨が晴れて主人公は生物を飼うことにした。しかし、真由子との連絡が取れない。それどころか一週間も何者かが侵入する事が起きた。

地下へ

黒い男が訪ねてきた。それは白い生物を返してほしいと頼んできた。主人公は愛着があって返せないが、男は返せなかったら死ぬことになり返してほしい理由を聞けば主人公が不幸になることを伝えた。
黒い男は主人公にある場所へ連れて行かせた。
白い生物を発見した高い塀の所に行かせて木戸へ入り地下へと向かった。
百年以上も作られた地下の水路に案内された。
途中で何かを食っている人間や骨を見つけたが、男から声を出さないほうがいいと警告された。
老人と会い老人に白い生物を渡し主人公はわけを聞く。

登場人物

主人公

主人公。アパートの2階建てに住む。

真由子

2年前知り合って仲のいい恋人。

謎の生物

白い生物。四肢や顔が無く白い塊。

黒い男

白い生物を回収しに来た男。
人間ではないらしい。

長老

地下の支配者で黒い男の上司。地上の人間を地下に入らせたくなかった。

地下の人間

何かを食っている人々。

結末

龍肉

白い生物とは龍肉という生物で雨と一緒に振ってくる存在。
減ることが無く水気を吸って成長するため減らない。
老人と男は地上の生活を嫌いこの場所へ逃れた者達でネズミなどを食べていた。龍肉を食べたことで争いが発展しついには龍肉以外の物を食べようとしても餓死する体になってしまった。
しかし、減らないのならわければいいと主人公は意見した。
老人は「最初に龍肉を食べた人間のものとなる」と返した。そう、龍肉を食べて真由子は地下に連れて行かれた。
龍肉を食べてそれ以外の物が食べれなくなった(老人が言うには体質が早い方らしい)。
真由子はもう地上の人間と違い龍肉しか食えない。
主人公は龍肉を見せると真由子は猛烈に龍肉を奪い龍肉を食らった。それを見た主人公は後ずさりをして真由子は悲しくなり別れることにした。
主人公は黒い男とともに地上へ出たが、黒い男は龍肉に寿命がありいずれ無くなることを話した。そして、人間を喰らい始めると言う。仲間が殺されないよう飢えで苦しんでいる仲間を殺害するしかない。

帰宅後

部屋に帰りぼんやりと雨の一日をすごした。次の日は晴れてあの木戸へ行くと無くなっていた。
雨の夜になると部屋のカーテンを開けておく。窓の中に白い顔がぼんやり浮かび上がっている。真由子が来ている。
真由子が泣いている。主人公も泣いた。
しかし、泣く理由はある。自分が人間であることを確認するため。
【黒ノ十三】節制

概要

節制とは黒ノ十三に収録されている小説。脚本は中村育広。
ギャグに見えてオチが怖い。
元々、黒ノ十三はタロットカードをモチーフにした話にしようとしたが変更した。節制はその名残。

あらすじ

カップラーメン生活1日目

大学生の洋一は家計簿を見て食費が先月で6万円を越え、今月は7万5000円(仕送り10万円の内、家賃は2万5000円)。
外食は週二回のサークルの例会日だけで減らない。それ以外は友人と飲みに行くが下宿で自炊。朝食は抜きで昼は学食。ビールは2日に一本。
レシートを探してもそれらしいものがない。
冷蔵庫の卵を確認すると1日に6個食べて30日で換算して106個食べる。
その時、急に胃が痛くなった。どうやら無意識に食べる癖があるらしい。手鏡を見て健康そうな顔がだんだん不健康な顔になってきた。
何か手が無いのかとテレビをつけてニュースを見ると地震が起きて被災者たちは一週間カップラーメンだけで生活しているのを見た。洋一は被災者たちの方が健康そうに見えて晴れ晴れしくなり元気になった。
とりあえず1ヶ月カップラーメンで生活し食費は2万円台で住むだろうと思い込んだ。

2日目

翌日、栄養士の資格を持つ女子学生と会いカップラーメンだけの生活や謎の食費について話す。しかし、洋一の様子を聞きあきれて去った。カップラーメンの生活について聞けれなかった。
冷蔵庫の食べ物を食べ尽し次の日にカップラーメン生活が始まる。

3日目

例会が終わりカップラーメンを買いに行く。野菜、豚骨、コーンの3つ買い合計462円。
豚骨ラーメンを食べて夕食をしのいだ。

4日目

朝食にコーンラーメンを食べようとしたらコーンフレークを思い出し300円もしなかったと考える。秋になる前は食っていたが牛乳が冷たくなり食わなくなった。
朝食を抜きにして行くことにした。
学食も菓子パンにおさえて夕食はコーンラーメンにした。

半月経過後

洋一はカップラーメン生活でしのいだ。ひさしぶりに栄養士の資格を持つ女子学生と会いカップラーメン生活について語ると「栄養が偏る」ことを注意された。
洋一は気にせず生活した。

一ヶ月経過後

ある日、鏡に映った自分がやせたように見えた。もう1度見ると普通に見える。
友人からも痩せていると心配された。
食生活が乱れ部屋も荒れてしまった。食費を計算したら6万9千円と数がおかしい。
女子学生とカップラーメンの栄養ついて話すも心配された。部屋を見ると黒い小さい物体が動き回り財布の中に入った。
サークルに行かず精神的にも困窮し黒い物体に物を投げたりした。

消滅

日に日に筋肉がやせ細り標本とも言える存在となった。さらには体が消えかかる。腕が消えてついには目だけが残り透明人間となった。
通常通り生活したりマッチの箱に入って寝たりした。
洋一はあることを考え始めた……。

人物

洋一

大学生だが食費に悩まされた。

女子学生

栄養士の資格を持つ。洋一の食費に驚き普通の大食いなら安い店ですますと語る。

黒い物体

洋一の部屋にすみつく小さい物体。財布に入る謎の生物。入ると金が減る。
手応えはあるらしい。

結末

同志との遭遇

今の洋一はあの黒い影と同じ存在である。だとすればあの黒い影も同じことをしている。
気がつけば食欲が復活している。
冷蔵庫を見た。腐った食べ物が多くあり食べようとしたがやめた。自分はまだ死んでいないしまだ生きていると考える。
外を歩いていると財布が空中に浮いて飛んでいた。
財布を持っているそれに洋一が話しかけた。それは驚き洋一はどう話していいのかわからなかった。が、それから話しかけた。

和美

それは洋一から食料や金を盗んだ黒い物体その人だった。本名は「和美」。
和美は洋一と同じく食費に悩み倹約を始めた結果にこの姿となった。肉体は消滅したが親からの仕送りは無くなり生活が難しくなり他人の食料をあさる生活が続いた。
スーパーでも洋一の財布を利用して食料を得ていた。そう、食費の原因は和美であった。
和美は今も食べるため犠牲者を作っている。他の男達を狙ったが洋一のような男を見つけるのが難しかった。しかし、いて今はそいつにとりついている。
それに洋一は驚き寒気が走った。

【黒ノ十三】羽音

概要

羽音とは黒ノ十三に収録されている小説。脚本はToriko.今橋。
黒ノ十三の中で最も有名で「PSゲームの中で一番の鬱」と言われるほど。

あらすじ

ゴキブリ

空を飛んでいる夢を見た主人公「多恵子」。楽しいと思ったが「羽はないのにどうして飛べる?」と何かが話しかけた。
振り返ると自身はゴキブリとなっていた。多恵子は驚き、羽は消えて地面に落下した。
母親に起こされて朝食をする。その時、羽の音が聞こえた。ミルクを吐き出し吐き出したミルクに羽が見えた。母親は心配して薬を飲ませた。
これは東くるみに歯向かいゴキブリを食わされたことに起因する。
学校へ行き体育に出るも羽の音が聞こえてそれどころではなく藤堂から心配され、くるみと他の生徒達からいじめられる。
保健室に裕美が運び荒木が見た。
家に帰り母親とともに部屋を緑色に変えた。
裕美と科学実験で仲良くしようと思い紙を渡した。しかし、帰ってきたのは早く死ねと突っ返された。
悲嘆に明け暮れた多恵子。自室で泣くもゴキブリはわいてきた。
学校に行っても同じことをされいじめられた。
自殺して死んだ少女の霊が出没すると聞いて屋上に行きフェンスを越えると自殺した少女の霊がいた。

少女の霊に捕まり悲鳴を上げた。電子音が聞こえてベージュのベッドの上で起きた。母親がいて母親に殺された。何が起きているのかわからず、少女の霊は緑のベッドなのにベージュになっていることを突っ込む。
目が覚めてゴキブリの羽音が聞こえて少女の霊が頭上に来ていた。少女は多恵子の幸せに暮らせることができないことを告げる。少女は包丁の所に倒れ気がつけば倒れたところと同じ場所に多恵子が包丁を持って失禁し目覚めた。
部屋に戻り壁紙を見ていた。中学の入学前の時に変えたことを思い出していた。その時、母親に包丁を首に突き立てられた。
少女の霊は多恵子に真実を告げる……。

登場人物。

今中多恵子

女子学生。羽の音が聞こえる。母子家庭でこのことでくるみにいじめられる。
母親に対して「これ」とモノ扱いしている。

多恵子の母

夫がおらず働いている。
多恵子を心配して薬を渡す。

藤堂

体育教師。

東くるみ

集団を率いて多恵子をいじめる女子学生。更衣室で物を盗んだり、歯向かった多恵子にゴキブリを食わせたとクズ度が半端ない。

荒木

保健室の先生。

裕美

多恵子の親友だが嫌っている。

少女の霊

やせ細った霊。人を憎んでいる。
話し方がおかしい。

ヤバイ要素

1.少女の霊の喋り方がヤバイ。
2.ゴキブリを強調しており
3.くるみのいじめ。
4.母親

結末

少女の霊が真実を教えた。それは多恵子がすでに死んでおり死因は「母親に殺された」こと。
殺す理由は「娘が死ぬことができないなら自分が殺して楽にする」ということ。母親はサイコパスか?
少女の霊の正体は死んだ多恵子その人。多恵子は埋められて体はゴキブリにくわれていく。
ゴキブリから始まり何度も繰り返していく終わりのない死。
空を飛ぶ夢を見た。しかし、羽音が聞こえた。

現実の多恵子

現実で起きた状況を整理するといじめられて死のうと思ったが死ぬのを断ったものの母親に多恵子が殺されて母親は死体を隠蔽するため埋めた(日本は火葬だから埋めない)。
羽音の正体は骨から聞こえるゴキブリの音だから壁に埋められた可能性が高い。

【黒ノ十三】今昔鬼譚

概要

今昔鬼譚とは黒ノ十三に収録されている大説。原案、脚本は清涼院流水。
大説なのでホラーよりも大説である。

あらすじ

鬼首村

鬼首山のふもとにある農家の村「鬼首村」では「鬼の首」と書いて「おにこべ」と呼ぶ不思議な風習がある。
丹波と仲が良かった主人公は丹波が帰る最後の日、面白い昔話をする老人の六助に会わせることにした。
主人公は六助に怖い話をしてほしいと頼み六助はとびっきり怖い話をすることにした。しかし、なぜかためらっていた。

六助の話

少年の六助の父親が鬼首村の村長を務める。村から外れているものの家はどこの家よりも大きかった。
六助は両親が寝静まっている時に家を抜け出し納屋へと行き斧を取り出し鬼首山へと向かった。友人の新之介、三太、佐吉と会い鬼童がいるとされる鬼のお堂へ向かう。しかし、何かが近づいて恐怖し4人は鬼のお堂へ入り話しをしていた。
翌日、朝になり目覚めると佐吉が何者かに殺されていた。3人は慌てて逃げた。しかし、鬼のお堂に斧と寝袋を置き忘れてこのままでは疑われると考えて隠蔽工作をはかる。が、なぜか鬼のお堂にあった佐吉の死体、斧、4人の寝袋が消えていた。
大人たちは佐吉が消えたことを察知して捜索するも「鬼童に食われた」と処理した。
六助は後で残った二人に聞き取りをした。
佐吉が出る→新之介が出る→六助が眠る→新之介が帰ってくる→新之介、三太眠る→六助が目覚める→佐吉が戻る→六助がふたたび眠る→佐吉の死体を確認する。
考察していくが主人公はまったくわからなかった。しかし、丹波は一人だけ六助の矛盾をつく……。

登場人物

現代

主人公

鬼首村の住人。

丹波志良雄(にわしらお)

主人公の友人。鬼首村の住人ではなく夏の間だけ村にある親戚の家へ遊びに来る。
女のようにきれいな顔をしている。
二週間も毎日主人公と遊んでいる。最後の日に六助と合わせることにした。

六助

鬼首村から外れた一軒家に独り住むじいさん。
面白い昔話をするが、大方の話はすんでいる。怖い話をするがなぜかためらっていた。
父親はかつて鬼首村の村長をつとめていた。
少年時代、こっそり抜け出し斧を持って3人の友人と鬼首山へ向かった。佐吉が死亡し逃げたが斧と寝袋を取り戻そうと戻ったが消えていた。

過去

新之介

六助の友人。モヤシのような体格の少年。

三太

六助の友人。丸々太った少年。

佐吉

六助の友人。小さめの少年。
臆病な性格。何者かに殺された。しかし、死体と斧と寝袋は消えた。

鬼童

鬼首山の鬼のお堂に住む鬼。村の大人たちから恐れられ子供たちから絶対に行くなと言われている。

用語

鬼首村

鬼首山のふもとにある農家が多い村。
「鬼の首」と書いて「おにこべ」と呼ぶ謎の風習がある。

鬼首山

村にある山。
立て札がありイノシシが出現するため子供は登るなとある。
鬼のお堂が存在し鬼童が住むと言われる。

結末

丹波は鬼のお堂における殺人は密室であり3人の人間しかできないと言った。ここから考えて六助と断定した。と思ったら冗談だった。
が、今度は丹波が自分こそが犯人だと言った。
丹波志良雄(にわしらお)は、鬼童(おにわらし)そのものだった。
鬼童は面白半分で隠蔽した斧を六助の胸にめがけて投げつけ殺害し笑いどこかへ消えた。

【黒ノ十三】殺し屋

概要

殺し屋とは黒ノ十三に収録されている小説。脚本は中村育広。
殺し方があまりにもギャグすぎて笑ってしまうが……。

あらあすじ

殺し屋兜沼氷介

殺人請負企業「マーガレット」に所属する尾行のエキスパート「兜沼氷介」。ノッポの男を尾行していた。
デパートの屋上にある遊園地にノッポの男とデブの男が話し合いをして盗み聞きで「明日の夜八時G埠頭に行く」情報を得た。しかし、兜沼の後ろで子供が転倒して大泣きし男たちが振り向くも兜沼の存在に気づかず安堵し二人共別れた。
なぜ、気づかれなかったのか?

数日前

それは、数日前に眼鏡の男を追う依頼をボスの桔梗から受けて尾行していた時だった。
店に入って眼鏡の男の行動を監視していたら同業者の壇が入ってきた。しかし、気付かず眼鏡の男と壇は話しをしていた。
トイレに壇が入り兜沼は壇に話しかけたら壇は驚き兜沼を銃で攻撃してきた。兜沼はアイスコーヒーの氷を口に入れて砕き弾丸のように発射し壇をしとめた。続いて眼鏡の男はナイフを取り出しピザを投げつけ兜沼の顔にはりつき逃走。
兜沼も追い駅舎の跡地に作られた倉庫群に入る。新しい足跡を見つけてボールペンを持って入る。相手を見つけてボールペンを投げつけたが鏡で頭部に何かの衝撃が入り銃を見て倒れた。
目覚めると病院の一室で脱出しようとしたが、足音を聞いて隠れた。二人の男が入り兜沼は助けらないと見て部屋を出た。
病院から脱出するも二人の医者、看護婦に会ったりしたが無反応。外に出るとそこは裏の顔を持つ病院長朝倉哲次が運営する朝倉医院だった。
事務所へ戻るもボスと仲間たちが死亡し死屍累々となっていた。
マーガレットの仲間たちを亡き者にした朝倉哲次へ復讐するため兜沼はただ一人、朝倉哲次へ復讐を誓った。
そして、足取りを掴みG埠頭へ向かうのであった……。

登場人物

兜沼氷介

マーガレット所属の尾行のエキスパートで企業内におけるエリート。23歳で社内において最年少。
ノッポの男を追っていた。
口に氷をいれて氷を噛み砕き銃弾のように発射して相手を仕留める特技を持つ。そして、新たに「誰にも悟られない」特技を持つ。

ノッポの男

会長に仕える男。

デブの男

社長に仕える男。

桔梗信太

マーガレットのボスで兜沼の上司。

兜沼の同業者。銃は苦手。
眼鏡の男と会っていたが兜沼と会い戦うも氷を撃たれ死亡。

朝倉哲次

表向きは朝倉医院の医院長だが、裏は犯罪組織のボス。

マーガレット

表向きは菊花商事だが、裏は殺人請負企業マーガレットと殺人、尾行に関する国際犯罪専門の企業。
ボスは桔梗信太。プロの殺し屋が十数人所属する。
子供の時からプロの殺し屋、諜報活動員として訓練される。
本部は雑居ビルの一室。
暗号があり「娘が風邪を引いた」は「大至急本部まで来い」という意味。

結末

G埠頭にて朝倉哲次が見えて兜沼はビールの王冠を使い朝倉を殺害しようとした。朝倉は別の組織と話し合いをしていたが何か諸事情ができて車へ戻ろうとした。
公園で殺そうとしていたが車へ行こうとしていたのを見て考え込んだが好都合と判断して朝倉へ王冠を撃つ。しかし、朝倉は無反応だった。
2つ目の王冠を放つも効果がでず、3つの目の王冠を撃った時だった。
朝倉の首筋に当たろうとしたが消えた。
ナイフで滅多刺しにしようとしたが、朝倉に当たらず車に乗り込む。
倉庫にて兜沼は死んで、死んだことに気づかないまま動いていただろうと考える。
もし、額に銃弾があるなら確かめようとしたがそこに額はなかった。

【黒ノ十三】彼女の図書館

概要

彼女の図書館とは黒ノ十三に収録されている小説。脚本は早見裕司。
変な話しが多い黒ノ十三の中でただ1つ心があたたまる物語。

あらすじ

図書館との出会い

森山老人が町外れで私営する図書館に行く千里。千里は中学生だが入学したものの人付き合いが苦手で半年間も図書館に行ったりしている。
本を整理する仕事をもらい学校へ行かない理由ができた。
初日、仕事をこなして時間が来て帰ることになった。しかし、館内にフクロウの声が聞こえた。天井と柱の境にあるフクロウの彫像が鳴いていた。
それどころかライオンの彫像が動いていたりして千里は悲鳴を上げる。森山老人が来たものの見えたのは千里だけだった。
それから彫像が動いていたり
ある日、千里の家に担任の先生が訪れた。千里は先生と会い学校に来るよう言われたが断った。鬱憤が溜まり仕事をしている時、いずれこの仕事も学校のときと同じような事が起きると思っていたらしおりの子供が話してきてはげまされた。
子供は千里に「いいこと」を教えるのであった……。

「いいこと」

子供の「いいこと」とは「この図書館が閉館されること」だった。しかし、図書館の住人たちは100年も生き命を持っている。壊されるぐらいなら書庫の魚を使い町を壊すことにした。だが、千里はいい人だったので逃げるよう子供は促した。
千里は黙っておく。毎日毎日、書庫にいる魚の壁画を見ていたある日、魚の目が赤くなった。
森山老人に相談したが、中国に似た逸話があるもののあまり信じてくれなかった。その時、二階から水が溢れてきた。そう、壁画の魚は水を呼び出したのだ。
千里は止めに行こうとしたが森山老人は逸話について止めることができなかったとして話すも千里は止まらず千里を行かすことにして手伝うことにした。
一階の物置小屋からボート(図書館の近くに用水路がかつてあったため)を出しボートに乗り2階へ行く。そして、壁画を見たら魚はいなかった。
魚は1mとなり生きた魚と同じ姿をしていた。魚を取るには餌が必要だった……。

登場人物

千里

女子中学生で主人公。
根は悪くないが、人付き合いを苦手としている。
当初は入学を期待していたが、嫌気が差し休学して親を騙して学校へ行ったふりをしている。本好きが森山老人に理解され本を整理する仕事を得る。

森山老人

町の外れにある図書館の管理人で何十年も私営している。知識は豊富で中国の逸話も知っている。
なぜか住人が起こした事体に関して冷静だった。

先生

千里の担任。千里の席が空いているので来るよう頼むも断られ仕事をしている事情を聞いた。
先生の方は「悪かった」と言ったが、千里は生徒たちに危害を加えられたことは一切なく悪いのはむしろ自分である。

図書館の住人

100年も生きている生物たちで命を持っている。
彫像や絵が動いている。

しおりの子供

本に挟まっていたしおりに住む子供。千里の考えがわかり千里をはげまし千里に「図書館が取り壊しになるぐらいならこの町を魚の壁画で滅ぼす」と告げる。
しかし、千里はいい人なので逃げてほしいと頼んだ。

魚の壁画

二階の書庫にいる魚の壁画。住人たちの町を滅ぼす要。
生きた魚となり1mもある大きさとなる。そして、水を呼び出し町を沈めようとした。

結末

森山老人とともに魚の餌をさがす。虫の絵が表紙となっている本「紙魚(しみ)」を使い魚を捕まえることにした。
森山老人と千里は二人で餌に食らいついた魚を引っ張り出した。
千里は魚に「どこかに行きたいのはわかる。でも、自分のために誰かを傷つける、自分を傷つけるのはよくない。図書館は自分がなんとかしてみると」と言い聞かせた。
魚は心が撃たれ水はなくなり水位は下がって元通りになった。
老人は片付けをすることにして、しおりの子供が千里に感謝をしてくれてこっちにこないかと誘ってきた。
しかし、自分には行く場所があるとして住人たちのほうが人間らしいことを話した。
学校へ行く中、他人への反感を捨てた。
森山老人とひさしぶりに会い図書館は移築していたことを聞き森山老人も住人が「見えて」いた。住人たちは見えていないと思っていた。
移築の話は前から進めており、千里の立ち直りや住人の考えを変えるために役立てた。
そして、老人は彼らと会わせるため千里を連れて行くのであった。


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