芥川龍之介

【芥川龍之介】犬と笛

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「犬と笛」とは芥川龍之介の作品。1919年1~2月にかけて赤い鳥に掲載された。
6つの話に分かれる。

あらすじ

1話

大和国の葛城山に髪長彦という若い木こりがすんでいた。
ある日、大木の根で笛を吹いていると足一つの神があらわれた。何時も聞いている礼で何かしようとしたのだ。髪長彦は犬がほしいと頼まれて森の奥から白犬「嗅げ」を呼んだ。
次に手一つの神があらわれ髪長彦は嗅げよりも優れた犬が欲しいと頼まれて黒犬「飛べ」を渡した。
今度は目一つの神が来て髪長彦は嗅げ、飛べよりも優れた犬を渡せと頼み斑犬「噛め」をもらった。
目一つの神は3人の神からもらった犬たちは髪長彦の笛を吹けば吹いたところに来ると伝えた。

2話

45日後、二人の侍は葛城山を通り大臣が持つ二人の娘が行方不明となり探していた。事情を聞いた髪長彦は嗅げを使い「食蜃人が住む生駒山に住む」とわかり飛べを使いそこへ向かった。

3話

食蜃人のいる生駒山に向かい髪長彦は噛めを使い食蜃人を殺し駒姫を救出する。続いて笠姫をさらった笠置山に住む土蜘蛛の所へ向かうのであった。

4話

笠置山に向かうと土蜘蛛が降伏して笠姫を渡すが土蜘蛛は二人の姫、三匹の犬、髪長彦を閉じ込めた。勝ったと思ったが、髪長彦の笛の美しい音色に魅入られて洞窟をふさいでいた穴を開けてしまい噛みに殺された。

5話

姫君たちを探していた二人の侍を発見した髪長彦は降りて自慢した。が、三匹の犬、笛を奪われて逃走された。途方に暮れた髪長彦の前に二人の姫君の声が聞こえて笛を取り返し笛、金の鎧、銀の兜、孔雀の羽の矢、香木の弓が天からあらわれて髪長彦は装備してあの二人の侍の所に向かった。

6話

新たな姿であらわれた髪長彦は二人の侍が自分の手柄を奪ったと話すが、侍たちは言い訳する。しかし、姫君たちが髪長彦がやったと話し言い逃れができなくなった侍たちは三匹の犬に追われて逃げていった。
髪長彦は二人の姫君と結婚する。

登場人物

髪長彦
主人公。葛城山に住む。
女に優しく髪も女のように長くこの名がついた。しかも、笛を吹くのが上手で仕事へ行くときもかかさず笛を持ち歩く。
犬好き。

足一つの神
青い勾玉を持つ足が1つしかない神。髪長彦にどんな遠いところでも嗅いで行く白犬「嗅げ」を渡す。

手一つの神
黒い勾玉を持つ手が一本しかない神。足一つの神の弟。黒犬「飛べ」を渡した。

目一つの神
赤い勾玉を持つ目が一個しかない神。二人の神々の弟。斑犬「噛め」を渡した。

嗅げ
足一つの神が持っていた白犬。優れた嗅覚を持ち遠いところでも嗅いで行ける。
喋ることが可能。

飛べ
手一つの神が持っていた黒犬。百里、千里でも飛んでいける。

噛め
目一つの神が持っていた牙をむき出しにし鬼神だろうと髪殺す斑犬。

食蜃人
生駒山に住む八岐大蛇を飼っていた悪者。駒姫をさらう。
寝ているところを噛みに食いちぎられ死亡。

土蜘蛛
笠置山に住むかつて神武天皇の征伐の時、一寸法師と戦ったことがある。
ずる賢く言葉巧みに二人の姫と三匹の犬、髪長彦を洞窟の中に閉じ込めた。が、笛の音に魅入られて洞窟を開けてしまい噛みに殺された。

駒姫
大臣の娘。食蜃人にさらわれ髪長彦に救出される。

笠姫
大臣の娘。土蜘蛛にさらわれて髪長彦に救出された。

二人の侍
二人の姫君を探索していた侍たち。実は髪長彦の手柄を横取りにして3匹の犬と笛を強奪。
が、新たな装備で来た髪長彦があらわれて大臣の前で言い訳するも二人の姫が髪長彦が助けたと言われて言い逃れができず三匹の犬に追われて逃げていった。


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