芥川龍之介

【芥川龍之介】杜子春

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「杜子春(とししゅん)」とは芥川龍之介の作品。1920年にて赤い鳥の7月号へ掲載された。
全6話で構成されている。オチが「魔術」に近い。

あらすじ

1話

春、唐の洛陽の西の門にて貧乏な若者「杜子春」がいた。寝る場所も無く食う物もない杜子春の所に片目の老人が近づいた。
老人は杜子春に「夕日の中に立ち杜子春の影が地に映り頭に当たるところを夜中にほると車に乗れないぐらいの黄金が掘り出される」と伝えた。老人は消えて2、3匹の蝙蝠が待っていた。

2話

杜子春は言葉通りに掘るとたくさんの黄金が出て大金持ちにもなり玄宗皇帝に負けない地位、贅沢な暮らしを手にした。相手にしなかった友達も来た。
しかし、金も限度があり贅沢が祟り1、、2年経つと貧乏に様変わりし友達は去っていった。
再び西の門で貧乏暮らしをし片目の老人が来た。今度は「夕日の中に立ち杜子春の影が地に映り胸に当たるところを夜中にほると車に乗れないぐらいの黄金が掘り出される」と伝えた。
杜子春は再び黄金を得るも3年経ち貧乏に戻った。

3話

片目の老人がまたあらわれて「夕日の中に立ち杜子春の影が地に映り腹に当たるところを夜中にほると車に乗れないぐらいの黄金が掘り出される」と伝えた。
が、杜子春はもういいと言って拒否し人間は皆薄情者と失望していた。
そこで杜子春はこの老人が仙人だと断定し弟子入りを申し出た。そう、この老人は峨眉山の鉄冠子で物分かりが良さそうだから黄金を教えたのだ。
こうして杜子春は鉄冠子の弟子となった。

4話

峨眉山につくと鉄冠子は西王母に会いに行くが、その間に杜子春に魔性がついてくるから声を出すなと警告する(声を出せば仙人になれないと断言される)。
言葉通り魔性たちが襲ってきた。杜子春は黙りとおしたが地獄に落とされた。

5話

閻魔大王に会い閻魔の前でも黙り込んだ。地獄を体験しても黙り込む。だが、閻魔大王は杜子春の両親をむち打ちにし始めた。
さすがに黙っていられない杜子春。しかし、母親の優しい声が聞こえて黙ろうとした。が、やはり黙れず喋ってしまった。

6話

気が付くと西門にいてすべては幻だった。
鉄冠子は仙人として試したのではなく人間として試したいのだ。もし、閻魔大王の所で黙りを通していたら杜子春は鉄冠子に殺されていた。
鉄冠子は杜子春にこれからどうすると聞かれて正直な人生を歩むと答え鉄冠子は杜子春から去った。
鉄冠子は振り向き泰山の南のふもとにある一軒の家と畑を杜子春にやると言った。


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