芥川龍之介

【芥川龍之介】偸盗

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「偸盗(ちゅうとう)」とは芥川龍之介の作品。1917年4、7月に中央公論で掲載された。

あらすじ

1

朱雀綾小路にて猪熊のばばに会う片目の侍「太郎」。羅生門の亥の刻に集合するよう頼んだ。
藤判官と青侍が4、5人。太郎たちは23人集めた。

2

ばばはかつて人々に助けられて感謝していえる。しかし、都は相変わらず変わらない。
次郎が人間の死体から犬を追い払っているのをみたばばはいいつけをするよう次郎に頼む。次郎は承諾して去った。

3

太郎は次郎が太郎の妻である沙金に手を出すのか気にしていた。かつて次郎を助けるため5、6人の盗人たちとともに弟を救いだした。

4

次郎は太郎と沙金を憎んでいた。いっそう東へ逃げようとしたことも考えていた。沙金と会い藤判官の屋敷へ行く話をしていたが太郎の怒りが噴出してしまった。

5

太郎は猪熊のじじの浮気現場を見て激怒して太刀を抜きとる。
命乞いをし始めてついには口げんかに発展しじじはばばがどこに行ったのか知りこの世に味気が無くなり失望していたことを話し泣き太郎も自分も「畜生」と言った。
太郎は羅生門へ向かった。

6

23人の仲間が羅生門に集まり準備をしていた。

7

盗人たちと藤判官の兵士や犬たちが戦う。太郎は敵に囲まれたが無事であった。
だが、次郎は野犬に苦しめられて、じじもはい詰められそうになったがばばが助けた。太郎は馬を奪い次郎の所へ行くと野犬の群れに襲われて太郎が救出する。

8

ばばは死亡、じじと十郎は重傷。
次郎の子が生まれたてじじは「わしの子じゃ」と言って息を引き取った。

9

あくる日、沙金が太郎と次郎と口論になった末、太郎に斬り殺された。
太郎と二郎の消息は不明。阿濃はその後、尼となり生活し太郎らしく人物を見かける。

登場人物

太郎
片目の二十歳で侍。結婚しており娘がいる。かつて放火、窃盗、殺人を起こしたことがある。
弟の次郎は前司の小舎人だったが盗人の疑いをかけられ投獄されたが、仲間たちとともに弟を救った。片目が潰されたのはこの時。

猪熊のばば
60歳の老婆。同じことをやらされてうんざりしていた。
台盤所で使用人として働いていたことがある。娘が今の夫と付き合いをしていたことに泣いたりした。

阿濃の次郎
太郎たちの弟だが手が付けられなく「阿呆」とされている。既婚している。
犬に人間が食割れるを嫌い追い払ったりする。かつて太郎をしたっているがおばばの金を狙っている。
前司の小舎人だったが盗人の疑いをかけられて投獄された。しかし、太郎に救出された。
自分を助けたのはいいが他者を魔込み苦しめた太郎とその妻である沙金を憎んでいる。これを解消するため東へ行こうとしたこともある。

真木島の十郎、関山の平六、高市の多襄丸
太郎の仲間たち。

沙金
太郎の妻。男勝りで弓矢を使って戦う。

猪熊のじじ
沙金の育て親。女好き。かつて左兵衛府の下人を務めており太郎もそこにいた。
かつてばばを愛していたが失踪し行方を探すも奈良坂にいることを知り味気が無くなり博打、酒、窃盗に走る。しかし、ばばを愛していたのは事実。

阿濃
次郎の妻。優しい女性で戦わない。後に子供を身ごもる。
次郎を愛しているが怖くて近寄れない。


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