夏目漱石作品

【夏目漱石】琴のそら音

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「琴のそら音」とは夏目漱石が1905年5月にて「七人」で掲載された作品。漾虚集に収録。

あらすじ

津田が白山御殿町の下宿にいる靖雄の部屋に来た。靖雄と津田は幽霊の話で盛り上がっていたが、靖雄は自分の身の上を話す。
家賃は高く、犬の遠吠えが怖く、婆さんがしつこく質問してきたり(婆さんは犬の鳴き声が変になったら用心しろと警戒する)、未来の妻である露子がインフルエンザを患ったりする。
津田から親戚の女性がインフルエンザで亡くなったことを語り夫の軍人が妻からもらった手鏡で妻の死を知ったそうだ。
十一時が近づいてきたので婆さんがうるさくなると思った靖雄は津田と分かれた。
雨降る夜、靖雄は歩いていると葬式に出くわしたのだった。

登場人物

靖男
法学士。台町に家賃75銭の家を持ち既婚。だが、家庭内で苦しんでいた。

津田真方
靖雄の友人で心理学者。たちまち自分が幽霊になるのではと不安に思っている。

婆さん
靖雄の祖母。不思議な老人。

露子
宇野のお嬢さんにして靖雄の未来の妻。インフルエンザをひいて現在は四谷で休んでいる。

黒木軍所属陸軍中尉の妻
津田の親戚で故人。葬式に津田は参列して中尉から戦に出る前に亡くなった妻から鏡を渡されて妻が死んだとき鏡に妻の顔がうつった。

巡査
靖雄の家の周りを巡回している警察。犬の遠吠えがあり盗賊がいると考えて巡回している。

源さん
床屋。最後の方に登場する。

結末

葬式の提灯の火が消えたのを見ていると露子を思いだし露子が死ぬと見て家に帰った。途中で巡回中の巡査と会い軽くあいさつした。
婆さんにあうと婆さんの顔が真っ青になっており婆さんは犬の鳴き声が変と話しそれにより露子に何があったのか婆さんも気になっていた。半信半疑で婆さんが言っていた犬の鳴き声を聞くと「ウウウウウ」、「ワワワワワ」、「ンンンンン」と変化していった。
巡査が来て黒い御門に誰かが入ってきたと思い来たらしい。
雨が止み靖雄は四谷にいる露子の所に向かった。が、露子は元気になっており姿もみた。
その後、床屋に行ったりして源さんに不思議なことが起きたことを話し源さんから狸が化けた話を聞く。
靖雄は台町に戻り露子、婆さん、靖雄とともに大笑いした。
津田は靖雄が起きたことを聞き本として出版。幽霊論の72ページにK君として書かれている。


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