夏目漱石作品

【夏目漱石】行人

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「行人(こうじん)」とは夏目漱石の作品。1912年12月~1913年11月にかけて朝日新聞で掲載された。

あらすじ

友達

東京在住の主人公「長野二郎」は岡田家へ遊びに行き岡田とお兼と会話していた。だが、岡田とお兼に悩みがある。それは「子供ができない」。
二郎は三沢が来たのか気になり始めた。
3人は佐野へ会いに行く。三沢が来ないことに怒った二郎は三沢が入院している大阪の病院で会う。三沢は氷嚢を治すためアイスクリームを食っていた。
5、6人の友人と大阪で食べに来たが腹を壊してしまい分かれてしまった。
三沢の見舞いを続けているの中で三沢は入院している胃潰瘍の患者「あの女」について話す。異様に詳しく知っており見舞い人があの女のかつての使用人と教えた。実は三沢が原因であの女は入院していた。
三沢は退院する時、入院費と東京へ帰る費用は岡田が出すよう二郎へ頼む。もしあの女より退院した場合は三沢が謝りに行く。
三沢は謝りに行くが何とも営内状態で来た。
三沢と二郎は病院に出ようとしたが、三沢はある娘の話をする。
その娘は精神を異常をきたし三沢は怒りをぶつけようと考えたがかわいそうとなりやめた。その娘は病院へ入り死亡していた。

三沢を送った次の日。
二郎は兄の一郎と一郎の妻の直、兄弟の母親が来た。彼らは岡田の手引きで来たそうだ。岡田とお兼も来て宿へとまることにした。
岡田達、長野家は和歌山に行くことにした。岡田から金で三沢の入院費とかをあてた。だが、返す金で母親は二郎に金を与えないと言い始めた。
一郎も同僚にして三沢の保証人のHから三沢のことを知っており答えはひかえた。
紀伊三井寺の山門の裏にて一郎は二郎へ相談に来た。一郎は直が二郎にほれていること、一郎よりも二郎の方が幸せと話す。4人でトランプしている時、二郎を見込み一郎は自身の代わりに妻を抱いてほしいと頼みいくらんでもと二郎は断った。
嵐が吹き東京へ帰るのがのびてしまい二郎と直は二人で和歌山を回ることにし夜を共にした。
翌日、一郎が二郎に昨日の夜どうなったなかを問い詰めてきた。何も言わなかった。

帰ってから

東京に戻った二郎たち。一家団欒に生活をしていた。
ある日、恋に悩む男女について父が話す。男女の話が終わった後、一郎は二郎へ直について聞く。やはり答えず一郎は直ことを話さないとした。
二郎は一郎と顔を合わさず仲が悪かったお重と仲良くなった。
家に居る居心地が悪く二郎は家を出た。三沢と会い三沢は一郎の調子が悪いと二郎に伝えた。あの女の葬式で泣いたのは三沢ぐらいで女の親たちは泣いていなかったので憤慨していた。
それから、お貞の結婚が成功し喜んでいた。なぜか一郎の話題が上がらない。岡田が一郎の母に一郎のことを聞いたが黙っていた。
お貞の結婚後、お貞から一郎について二郎が聞くと「書斎に行こうとして逃げたくせに」と責められた。
家の中でゴタゴタが起きて直がどこかへ行ったりする。二郎と会うのはお重と母のみ。
何が起きている。

塵労

二郎は直とひさしく会う。やはり、一郎の調子が悪かった。
両親とも会い一郎について聞くが様子がおかしい。三沢とHは一郎を普通と思っていたが何かおかしいと思いHが一郎を説き伏せて二人で伊豆へ旅行に行くことにした。
家に戻ったら直が延ばさずちゅうちょなく行った一郎に悲しんだ。
Hは旅行の経過をしるす手紙を送るようした。旅行から11日後、重い封筒が来た。
内容はHからのものであった。
Hが言うには一郎にとって家庭とは孤独な物で父、母、妻は偽りの器と見ていた。Hはこれを解消させるために旅行させた。そして、あらわれた兄の最大の悩み「神とは何だ?」や、「お貞が離れてしまったこと」だった。

登場人物

長野家

長野二郎
主人公。一人称「自分」。

長野一郎
兄。学者。母から愛されている。
体裁は強いが実は弱い人物で二郎が幸福と思っており、自分の妻へあまり接するのが苦手で、人間よりも自然を愛していた。
学者であるため非常に博識。人脈も広い。

母親
二郎と一郎の母親。一郎をかわいがっている。

父親
二郎と一郎の父親。学者肌で朝顔を育てたりする。


一郎の妻。性格はあらく本音しか言わない。姉と慕われているが年齢は二郎の方が上。

芳江
一郎と直の娘。親が留守の時はお重に預けられていた。

お重
一郎の妹。口が悪い。
一郎夫妻が留守の際は芳江の世話をしていた。直と仲が悪い。

岡田家

岡田
大阪に住む二郎の母の親戚。既婚。

お兼
岡田の妻。5、6年前に二郎から声をかけられた。

佐野
岡田の母の遠縁にあたる人物。品行方正。
お貞との結婚が決まっている。

大阪の病院

あの女
胃潰瘍を患う中年の女性。苦しんでいるあとが見えず「本当に病人か?」と二郎を不快にさせた。
本名不明で三沢から「あの女」と呼ぶ。
母親はあまり楽な身分の人間ではないらしい(三沢曰く「一度しか見ておらず後姿しか見えなかった)。
芸者屋の娘文で売れっ子だったが虚弱。
胃潰瘍となり、見舞いに来ているのは使用人。三沢に酒を無理矢理飲まされたことが原因であるため三沢は詳しく知っていた。
入院しているさなか、死亡。

A
助手で独身。病院で寝泊まりしている。
暇な時は尺八を吹く。

三沢
二郎の友人だが食べ過ぎて大阪の病院で入院していた。

三沢の5、6人の友人
大阪に来た三沢の友達。三沢が入院したので見舞いに着たりする。

その他

お貞
一郎の使用人。器量もよく教育を受けているが地味で家から厄介者扱いされている。

H
一郎の同僚で三沢の保証人。三沢のことを知っており一郎に話していた。嘘をつかない。

男女
長野家を訪れた男女。男が勢いあまって女を妻にしようとした。
二人は突然に別れたが男は女と会いたかった。

B先生
Hの叔父で三沢の事務所の持ち主。


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