夏目漱石作品

【夏目漱石】道草

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「道草」とは夏目漱石の作品。1915年6月~9月にかけて朝日新聞で掲載された。

あらすじ

※読んでて非常にとびとびな部分があり物語としてあまりなっていない部分が多いため注意。

東京を出て結婚した男「健三」。島田を見かけて姉の見舞いのついでに言うことにした。元軍人の吉田虎吉が来てついに島田も来た。
島田の目的は健三から金を借りることだった。健三は妻、長太郎、比田に話し合いをすることにした。結果、島田に金を貸さないとして長太郎を通し断った。

場面は変わり御常の手紙を読んだ健三の幼少のころになる。島田の先妻である御常がいた時代。夫婦間は仲が悪くついには島田の方から出ていった。
島田は次に比田の家に訪れ李鴻章の掛け軸を渡すと言い比田はわけがわからなかった。島田は次に健三の家へ来て健三の妻は島田が嫌いなので隠れて追い返した。島田は金を要求してもらっていった。
だが、島田の行動は御縫が脊髄病を患い治療するための金であった。健三は島田と言う理由で突っぱねていたものの軟化した。
島田が来ると思ったら波多野に嫁いだ御常が来た。御常はいまの状況を話し酒屋を経営していた娘の養子が死去し経営難となっていることを話し帰った。
再び姉の見舞いへ行き姉は昔のことを話す。この時、健三は思う。姉や兄は騙されながら生きて比田は騙されず利口に生きている。

健三は妻の父に会い助言「銀行かの友人へ会って来い」をもらい借用書を準備した。だが、再び父が来て夫婦仲を嘆いた。
妻が新しい子を産む。子供の性別は女性だった。
姉の見舞いや御常の二回目の訪問でお金を貸した。島田が次にきた時、御縫が亡くなったことを平然と報告した。島田は柴田との関係が無くなったので健三にたかろうとしたが激しく断られた。
健三は今までの人生で父は自分を「厄介者」と追い出し島田に引き取らせて島田は「道具」と見て育てた。

島田の使いが来て健三にせめて100円を貸すよう頼めに来た。しだいに頭が混乱していく健三。
健三は島田の使いとの話で金を貸そうとしたが妻が入り喧嘩となり話しどころではなかった。

正月、株式をやっていた比田が株式をやめた。健三は決心し100円を島田へ貸すことにして比田と長太郎に用意を頼んだ。
だが、結局は何も片付かなかった。面倒ごとが多い世の中である。

登場人物

健三
元東京人。教育が違い価値観も親類と違うので親類たちから変人扱いされている。
結婚しており一人娘がいる。後に二人娘となる。
外国から帰ってきた健三は自らの貧弱な自分を見て落胆し他者から見下されるのを怒る。そのため、かつての育て親「島田」を非常に憎んでいる。

健三の妻
引越先の住人。7、8年前に結婚。
東京で結婚していないことを周りから気にされていた。妹に御藤がいる。


四ツ谷の津の守坂に住む女性。健三の腹違いの女性。ぜんそく持ち。
通称「御夏」。

比田寅八
姉と同居して居る男。自分勝手な男で姉曰く変わらないらしい。
読書好きで江戸時代の本を読み漁ったりする。だが、姉の病気を顧みず本を読むため他人がどうだろうとしったことではない。
島田の件で断るに同意した。今度は比田の方に島田が訪れて

長太郎
市ヶ谷の薬王寺に住む東京のやっクニン。島田のことで兄に話す。島田の件で比田、健三を呼ぶ。

筒井兼
姉の家の落款に書いてあった名前。旗本か書家の人物。
健三が15,6歳の時に知り合い兄として慕っていた。相撲をしたら姉に怒られたりした。

島田
健三と健三の姉から嫌われている人物にして健三の育て親。老人。
綺麗好きで吝嗇。
先妻の御常、後妻の御藤と結婚している。御常の方は喧嘩の末、島田の方から出ていった。
健三の家をうろうろして吉田とともにきた。金を貸してほしいと。健三は長太郎や比田と相談し長太郎を通して断った。

吉田虎吉
健三の家に来た元陸軍兵。かつて高崎に住み兵営から糧抹を収入としている。現在も軍人と関わりを持つ。
健三に会い柴野の名を言い少し話して帰った。
次の日、島田を連れてきた。

柴野
御縫と結婚している軍人。

門司の叔父
油断できない男と言われ恐れられていた。台湾にいたがいつのまにか日本生きた。

遠山藤
健三の妻の妹にして島田の後妻。通称「御藤」。
御縫と言う娘がいる。

御常
島田の先妻。吝嗇な性格を持つ。お互いに仲が悪く島田の方から出ていった。
波多野と再婚したが波多野は死去。女の養子を貰い生きていた。
妻曰く健三の姉より落ち着いているらしい。

御常の娘
養子。酒屋を商売する東京の男を養子とした。が、戦争に行き戦死し酒屋は経営不可能になった。

御縫
島田とお藤の娘。柴野と結婚している。
脊髄病を患い島田は各所から金を借りようとした。

彦ちゃん
姉と比田の養子。成長していったが育て親を養えるほど金は得られなかった。故人。
戒名は作太郎。

妻の父
健三の妻の父親。世渡り上手で世間慣れしている。健三の態度を気に入らない。
金を集める方法として父は健三に銀行家の父の友人へ行くようアドバイスした。が、再び健三へ会い夫婦仲を嘆き健三へあれこれ言って去った。

健三の父
健三の父親だが、愛情は無く健三を「厄介者」、「ガラクタ」と見ていた。


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