夏目漱石作品

【夏目漱石】坊っちゃん

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「坊っちゃん」とは夏目漱石の作品。1906年4月の「ホトトギス」にて掲載。

あらすじ

全11話。
江戸っ子どころか凶暴な性格を持つ主人公。親兄弟から嫌われ唯一守ってくれる清がいる。両親は死に兄は離れる。三年間学問を通して卒業し教師となる。卒業から八日経ち校長から四国の松山に数学の教師を求めており月給40円と紹介され何も考えず赴任する(本音は田舎に行きたくなく教師にもなりたくなかった)。1話の出来事である。
松山につき教師たちの顔を一通り見た(2話)。
生徒たちと授業をするも主人公の授業があまりにも早すぎてわかりにくいため不評で、主人公は狸と赤シャツの感想を無視している(ただし、宿の亭主だけは例外で無視できない)。主人公が天ぷらそばを食ったため「天麩羅先生(てんぷらせんせい)」と黒板で大きく書かれた(3話)。
山嵐から不平ばかりすると狸と赤シャツが何をするのかわからないと警告される。床にバッタが入り掃除を担当した寄宿生を3人呼んだが6人来て言い争いになる。次に二人の生徒が主人公が寝ている所をいたずらするも主人公が起きて二人を取り押さえて生徒たちを呼ぶも小使いが狸を呼びだして狸が調停した(4話)。
赤シャツから釣りを誘われて主人公は赤シャツの手下野だいことともに釣りをする。見下すようなセリフばかり言う二人だが生徒を煽動したのは堀田と聞き赤シャツはマドンナへ会いに行くとどこかへ行った(5話)。
堀田のこと山嵐に氷水の代金を渡すと亭主の女房でもめるもお互いにおさまった。寄宿舎の生徒たちの処遇について狸と赤シャツは生徒のせいにせず教師のせいにした。だが、山嵐は強く反対した(6話)。
主人公は下宿先から出ていき萩野の家へ向かった(主人公がいた部屋は野だが占領)。萩野の家にいた婆さんからマドンナについて古賀に嫁ぎそうだったが赤シャツが茶々入れてきたと聞く(7話)。
山嵐は主人公が赤シャツの釣りの誘いでかなり怒って絶交し主人公はこれを機会に赤シャツを信用しなかった。赤シャツは主人公を友好関係であるとみなし古賀を日向の延岡に異動させる話しをする。(8話)。
山嵐が主人公に話しかけて下宿先で話をする。赤シャツのマドンナに関する事件をまとめて赤シャツが古賀を異動させるのに携わっているのは明確で主人公は野だいこと赤シャツを殴りに行きたがったが悪事をしている所をおさえて襲撃をかけることにした。古賀の異動が決まってしまった。山嵐と主人公は野だいこと赤シャツの悪事を見ようとしたら座敷に芸者と赤シャツが入っていき次に野だいこが入ってきた(9話)。
赤シャツを困らそうと八幡様の祭りの日にて山嵐と主人公は喧嘩を起こして盛り上がったが巡査官たちに取り押さえられた(10話)。
ボコボコにされた主人公と山嵐だが赤シャツの裏工作で新聞に載らなかった。二人は例の計画「赤シャツ、野だいこの悪事が露見している所を襲撃する」を起こす。だが、山嵐は自身や主人公いなくなると数学は困りしかも主人公は教師としてわずか一か月と短く履歴に影響を起こすと難色を示すも「義理が大事」とはねた。角屋にて芸者を連れている赤シャツと野だいこを襲撃し青ざめた二人をボコボコにした。
二人は警察が来ようと構わんとして去るも結局、赤シャツの悪事がバレそうになるから警察は来なかった。
二人は辞職して坊ちゃんは東京に戻り清の所に行く。周旋の街鉄の技手となり月給二十五円、家賃六円だった。清は二月に肺炎で亡くなり小日向にある養源寺に埋めることとなり坊ちゃんが来るの待っていると遺した。

登場人物

主人公の家族

主人公
数学の教師。漱石の作品では珍しく一人称「おれ」。
親譲りの無鉄砲。両親からは嫌われており兄の方を優遇している。ただし、清からは「まっすぐで正直な子」と褒められている。
教師としては悪く子供たちと授業しても自分本位で早口。そのため、分かりづらく不評。
非常に性格が悪く少年時代に多くよくわからない行動を起こしている。
1.小学校時代でわざと二階から落ちて行習慣の大怪我をして親に怒られた。
2.西洋のナイフを使い右手の親指の甲を斬ろうとしたがきれず痕は残った。
3.年上の勘太郎が栗を盗んだので倒す。
4.二人の仲間を連れて茂作のニンジン畑を荒らす、古川の田んぼの井戸を井戸の孟宗の節を抜いて水をわき出さて怒られた。
5.兄と将棋を打つが持ち駒にむかつき飛車を兄の眉間に叩きつけて血を出せ父に勘当されかけるも清が
6.5、6年間もの間に父に叱れる、兄と喧嘩、清に菓子を与えられたがあり嫌気を刺していた。
7.小梅の釣り堀で鮒を三匹釣り、神楽坂の毘沙門の縁日で八寸ばかりの鯉を針で鶴も逃した(5話)。


主人公があまりにも悪すぎるため兄を可愛がる。死ぬ間際、台所で宙返りをして肋骨をうって苦しむ。主人公が近づくも追い払い後に死亡する。


こちらも主人公よりも兄を可愛がっている。主人公に「お前はダメだ」と悪い点を指摘するも理解されなかった。
母が死んだ六年後に脳卒中で死去する。


主人公の兄で賢く英語を覚えたりして実業家を目指す。主人公からは「女みたい」と見られている。
父が死んだ年の六月に商業学校を卒業し九州の支店に就職する。家を売ると考えて主人公の同意をした(主人公は兄との同居が嫌いで同居しなかった)。


使用人。主人公を唯一味方する女性。兄がいない間に主人公へお菓子をあげたりした。
後の漱石の作品で「清」とつく使用人が多く登場する。

清の甥
清の甥で人格者。

少年時代の人々

勘太郎
質屋の子供。歳は13、4歳。弱虫で栗を盗みに来たが主人公と倒され四つ目の垣を崩して落ちた。

大工の兼公、肴屋の角
主人公のいじめ仲間。

茂作
ニンジン畑の所有者。主人公たちに荒らされる。

古川
田んぼの所有者で主人公たちに井戸の栓を抜かれ怒鳴り罰金を支払わせた。

松山の人々


主人公を迎え入れた学校の校長。

赤シャツ
教頭。大学卒業生で文学史。ナルシスト。弟がいる。
釣りが趣味。
フランネルを着ており赤シャツを着ているがゆえに人をバカにしている。そのためあだ名は「赤シャツ」。

古賀
英語の教師。マドンナと恋人関係だがそのため赤シャツに狙われる。
父は死去しており母は校長に頼んで4年伸ばした。教頭はここよりも高い賃金が得られる日向の延岡に異動させようと画策していた。

堀田
数学の教師。イガ栗坊主であだ名は「山嵐」。
会津出身で木が強い。

野だいこ
画学の教師。本名「吉川」。
赤シャツのパシリ。
人を見下しており主人公は「沢庵石をつけて海の底へ沈めちまう方が日本のためだ」と毛嫌いしている。

川村
書記。

生徒たち
主人公が持つ生徒たち。

マドンナ
遠山のお嬢様。野だいこが勝手につけたあだ名。
古賀と結ばれる予定だったが赤シャツが入ってきた。

萩野夫妻
萩野の家にいた老夫妻。士族出身だが飯はまずい。古賀の勧めで主人公が来た。
松山の事情を精通しており学校の職場の人間の関係を把握している。
婆さんは主人公と良き話し相手。

いか銀
山嵐の勧めで主人公の下宿先の骨董屋。性格は悪く下宿先の人間に骨董品を売りつける。
いちゃもんをつけて主人公を追い出した。後に山嵐からいか銀の骨董品は全て贋作と語られた(九章)。


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