夏目漱石作品

【夏目漱石】それから

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「それから」とは夏目漱石の作品。1909年6~10月にかけて朝日新聞で掲載された。

あらすじ

長井代助の家に住む門野と代助の話し。

1話~9話

1話は代助の所に門野が来て話しをしていたのか。
2話は代助の友人「平岡」が代助と宿で会い世上の経験は無意味か否かと考え代助は「無意味」とし平岡は「意味がある」とした。次に平岡は事務見習いの時代で知り合った支店長から悪く評価されていたが時間の経過で良い評価を得た。が、支店長から平岡に関が浪費して使った会計を埋めてほしいと頼まれて金を貸した。
3話は代助の実家「長井家」について描かれている。兄家族と代助は仲が良好だが、父である得と代助は仲が悪い。幕末を生きた得の描写が描かれ、相手を斬り殺してしまい両親と高木の策で事なきを得て、兄直記が京都で死亡、明治に入ってから結婚。最後の方で代助の妻候補の話が来る。
4話は代助が直記の最期を聞き自分では無理と怯えていた。門野から心配がられ代助は平岡を思いだし平岡が今日家に来るため気にしていた。平岡ではなく平岡の妻三千代が来た。三千代は引越しの費用のため金を貸してほしいと頼みに来た。
5話は代助と門野は平岡家の引越しを手伝う。麻布のある家で開かれた園遊会に代助は行き兄誠吾と会う。代助は誠吾に平岡家に金を貸すことを頼むが気が向いていなかった。
6話は結局、代助は兄から金を借りることができず誠太郎と楽しむことにした。平岡の家に行き平岡と酒を交わす。平岡は代助の働かないが気になり質問し代助は「日本対西洋があまりにもくだらなく日本は西洋から借金している身にあきれて無職をしていた」。
7話は三千代と代助が合う前の話が登場する。三千代の兄菅沼、代助、平岡は仲が良かった。しかし、菅沼は田舎の実家から来た母から伝染したチフスにより母と菅沼は死去した。梅子に金をしてもらうよう代助は頼むやはり断られた。ここで、代助は嫁候補よりも三千代が好きであることを知る。
8話は日糖事件で砂糖製造会社の重役と関係している何名かの代議士が逮捕された。代助はこれを見て兄や父の会社が少し気になった。友人の寺尾に金を貸して貰うよう頼むが断られた。梅子から秘密裡で200円を借りて三千代に会い渡した。
9話は代助が得に呼ばれた。兄へ日糖事件について話すが何も無かった。得から独立があるのなら佐川の娘と結婚した方がいいと勧められて必要なのかと質問して怒られた。
10話は人間として成長していくが、やはり三千代が気になっていた。会おうにも難しい。代助は三千代と会って楽しく話していた。
11話は中学生になろうとした誠太郎を好む代助。代助は自分がなぜ生まれたのか考えるもやはり三千代に会いたくなったが、寺尾が代助と会いに来て翻訳を依頼されて手伝い会えなかった。家で代助の結婚相手である佐川の娘が紹介されるもやはり代助には三千代が頭から離れられない。
12話は代助が結婚に関して答えが出ない。

13話~17話

13話。三千代を選ぶと親兄弟と絶縁されるのは目に見えている。それでも代助は三千代に会いたいため戻ってきた夫妻にあった。が、平岡夫妻の関係は日に日に悪化しており平岡は銀行をやめて新聞会社につとめようとした。
14話は梅子から縁談がかなり進んでいることを知らされる。家族との絶縁覚悟で縁談を断り三千代に残酷な告白。
15話は状況が悪化してゆき代助は寺尾から翻訳の依頼が来て寺尾の姿を見た時、代助は寺尾が未来の自分と重ねてしまった。得に縁談を断り家族として縁を絶たれ金は支給されなくなった。
16話は家族と絶縁されて代助は職探しをすることにした。三千代と代助はお互いに信用し合っていた。が、三千代はヒステリーを起こしてしまった。三千代の精神はすでにボロボロであった。
代助は平岡に会い自身が三千代を愛していると伝えた。だが、平岡は他人の妻を愛する権利があるのかと問いただしてきて逆に代助は結婚したて3年前と今は別すぎると言い放った。平岡は三千代の病気は重傷と答えるも会せるかについて答えなかった。
17話は代助の兄が家に来て兄は代助が父の縁談を断ったのに激怒して代助の家から去る。代助は職業を探すことにした。
遊民を目指していた男の末路である。

登場人物

長井家と関係者

代助と関係者

長井代助
主人公。長井家三男。30歳。
無職で理由は日本対西洋がくだらないと見てあえて無職を貫いている。
性格は臆病で豪胆な父と合わず、父は立派な地位立つ人間こそ素晴らしいとしているが遊民をしている代助は遊民こそ上等人種としている。
門野と使用人の老女とともにすむ。
月に一度実家に戻り金をもらって帰る。結婚しておらずたびたびそこを突っ込まれて赤面する。

門野
書生。代助を先生と慕う。学校に通っていたが中退している。
兄は郵便局に務めている。弟は銀行に近いところに務めている。叔母が実家におり叔父は横浜で運送業をしている。

婆さん
代助の家で働く使用人。


車夫。

代助の親兄弟

長井得
代助の父親。維新の戦争に入り役人を務めた。
実業界に入り14,5年間で資産家になる。代助と仲が悪く合わない部分が多く代助を「出来が悪い」と見下している。
戦争に出たことを自慢している。
幼名は「誠之進」で兄の直記が来たときには幼名を使う。

長井誠吾
長男。卒業してから得の会社に入り重要な地位につく。同支社卒、渡米したことがあり現在は神戸に住む。
梅子と結婚し二人の子供誠太郎、縫子がいる。

長女
誠吾、代助の姉。
外交官解け結婚し今は西洋にいる。

次女
長女と誠吾の間にいる女子。故人。

次男
次女と代助の間にいた兄弟。故人。

代助の細君候補
佐川出身の多額納税者の娘。

兄家族

長井梅子
誠吾の妻。代助と仲が良く二人の子供たちも代助と仲がいい。

長井誠太郎
誠吾と梅子の息子。15歳でベースボールに夢中。

長井縫子
誠吾と梅子の娘。12歳。ヴァイオリンのけいこをしている。

得の関係者

長井直記
得の兄。顔がよく似ており双子と間違えられる。幕末の時代を生きていたが京都で浪士に殺された。明治になる前の年である。

得の妻
故人。

長井兄弟の両親
武士。兄弟が斬り殺した相手について兄弟を切腹させようとしたがもうその必要はない時代に来ているとしてやめにして高木に上層へ働きかけるよううながした。

高木
親戚で勢力家。長井兄弟が切腹にならないよう家老や藩主に働きかけた。

兄弟に斬り殺された青年
素行が悪い青年。酒気が悪く言いがかりをつけてお互いに刀を取り斬りあいをして兄弟に殺された。

平岡と関係者

平岡
代助の友人で中学生のころから長い付き合いを持つ。銀行の社員。
妻に三千代がいる。

平岡三千代
平岡の妻。子供を持っていたが産まれてすぐ死亡し心を痛める。

菅沼
三千代の兄にして平岡の義兄。平岡、代助の親友。母から伝染したチフスで亡くなる。

支店長
事務見習い時代の平岡の上司。当初は悪く思っていたが時間経過で平岡を評価するようになった。
関が使った会計の金を埋めるため平岡に頼んだりした。


支店長の部下。裏で芸者に行き会社の金を不正に使い浪費していた。

その他

楚水
菩提寺の住職。

寺尾
森川町に住む代助の学友。教師を嫌い文学に手を出すも危険な商売に手を染めた。3年経つも名をあげない。
物語が進むにつれて代助は寺尾を未来の自分と照らし合わせていく。


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